ひと目惚れした北欧のプレート

昔から、うつわにはこだわりがあった。結婚した時にそろえたうつわは、すべて真っ白だった。大好きなブランドで、ずっと愛用していた。

3~4年くらい前、北欧のうつわに出合ってしまった。映画『かもめ食堂』や『パンとスープとネコ日和』を何度も何度も見て、「すてきすぎる」とため息をついた。でも、愛用しているうつわがたくさんあったし、なかなか手を出せなかった。

そんなある日、北欧のプレートに入れたスイーツの写真が、あるブログにアップされているのを見つけた。スイーツではなくて、プレートに目がいった。「なんてかわいいんだろう」。私の乙女心はくすぐられた。ひと目惚れしてしまったプレート。どこのものだろうとひたすら調べた。それは、ロールストランドの「アネモン」。1965~1968年までの短い期間に製造された、いわゆるビンテージだった。

ネットで調べてもなかなか見つからない。お気に入りのネットショップに入荷したと思っても、あっという間に完売してしまう。

アラビアのファエンツァ

3年前の秋ごろ、アネモンを探しているときに見つけたのが、アラビアの「ファエンツァ」。ちょうど、ショップに入荷したタイミングで出合えた。小花柄がかわいくて、これまた私の乙女心を射止めた。世界的にも人気で、なかなか入手できないようだから、出合えて本当にラッキーだった。私にとって初めてのビンテージ食器だったから、うれしくてうれしくて。シフォンケーキを焼き、生クリームをたらして、何枚も写真をとった。器のかわいさを最大限に写し取ろうと、生クリームをたらすのに苦労したりして。とにかく器のあまりのかわいさに、興奮していたことを覚えている。

それから、数日後のこと。ふとしたきっかけで、南スウェーデンに在住する日本人の方のショップにたどり着いた。私にしてみれば本当に思いきって、メールを送ってみた。「ロールストランドのアネモンを探しています」、と。

見つかった「アネモン」

ほどなくして、憧れの「アネモン」が見つかったという連絡があった。写真を見て、状態もよかったので購入を決めた。届くまでの間、楽しみで楽しみで。

無事届いた小包に感動し、切手もスウェーデンのものなんだとまた感動し、そんな自分が少しおかしくもあったほど。「アネモン」のプレートに、最初に乗っけたのはシナモンロール!(映画『かもめ食堂』の影響)。

パンケーキや、手作りのタルトをのせると、それだけでおいしそうに見えた。本格的にお菓子教室へ通うようになったのも、大好きなこのプレートに恥ずかしくないお菓子作りたいという気持ちがあるからかも。インスタで友達の誕生日にお祝いの写真をポストするときにも、このプレートを使うと、お菓子が一段とかわいくなる。

使いやすさも買う条件

やっぱり、北欧のうつわはかわいい。勉強しながら、少しずつ買い足すことに。ビンテージ食器で欲しいものはたくさんあったけれど、手に入れるのはたやすくないし、毎日の暮らしの中で使うのもなかなか難しい。デザインはもちろんだけれど、実用性を伴っていることを、買う条件にした。

次に買い足したのが、アラビアの「アベック」。やさしい色合いが、テーブルに彩りを添えてくれる。うつわ9 アベックの皿は、朝ごはんをワンプレートにして食べるときに大活躍してくれている。なんだか食欲がないなという朝でも、大皿に少しずつ入れるとつまみたくなる。家族も、見た目で食べてくれるから不思議だ。

和洋中どんな料理にも合うけれど、私はいちばんフィットするなと思うのは和の料理。わが家では、ちらし寿司やお稲荷さんを乗せている。うつわ13そして、イッタラの「ティーマ」。シンプルで使い勝手のいいデザインは割と有名。

私が一目惚れをしたのは、セラドングリーンという色。和食にも洋食にも合う。夕ごはんのときによく使う。
うつわ14華やかで、なかなか手を出しづらかったのが、アラビアの「ブラックパラティッシ」。

すてきだけれどどんな料理をのせればいいんだろう……と迷っていたときに、誕生日祝いにといただいたのが、小さなプレート。果物をちょこんと乗せるだけで、存在感が際立つ。

その後、「ブラックパラティッシ」の25センチの大きな皿も迎えた。1枚で様になるところが気に入っている。

食器棚のいちばん手前を陣取るのは、最初に買った思い出の2つのプレート。買い集めた器を、ときどき並べてにんまりとしてみたり……。うつわトップ大好きなうつわに、手作りのケーキを乗せていただく。私にとって、これが至福の時間だ。

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