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教師を辞めたらどうする?!新しい働き口「放課後等デイサービス」

教師を辞めたあとの働き口

いざ、教師を辞めてその後にどんな仕事に就くのか。

これは結構、悩みの多き問題でもあります。

なぜなら、教員は確かに過酷なブラックな一面もありますが、やはり社会的な補償、給与面をみれば捨てがたい職業ではあります。

退職後、同じような待遇で再就職できる可能性は低くなるのが当然といえば当然ですね。

 

ですが、教員を早期退職される方の中には、お金よりも時間、自由!

人間らしく、ぼろぼろになった体とメンタルを休ませたいという思いの方も多いのではないでしょうか。

 

ですから、多少、地位や保証、給与が下がったとしても、それ以上にやりがいや働きやすさが上回れば、結果オーライということになりますね。

 

私の周りにも、そのような価値観で教員をスパッと辞めた人がたくさんいます。

 

だいたい、10年前後を境に見切りをつける人、そのまま続ける人に分かれるように感じます。

 

ただ、繰り返しになりますが、思うような再就職先が見つからず、職を転々とされる方も多くいるのも現実問題としてあります。

講師募集もじきに減ってくる?!

とりあえず、正規の教員である教諭という立場を辞めて、担任や公務分掌の負担が減るであろう、講師として再出発という選択肢もあります。

 

多少、ボーナスの額が減ったり、長期的な安定がなくなったりとリスクはありますが、教員不足が叫ばれる昨今では、まだまだ講師も売り手市場だといえます。

 

学校からのニーズがあるということは、自分を安売りせず、”講師としてここまでは仕事するが、これ以上はしません!”くらいの姿勢で面接時に条件を出すことが大事だと、私的には思います。

それくらい強気でも、今はまだまだ雇ってくれるところが大半です。

 

ただ、この先、5年、10年後にどうなっているかは分かりませんよね・・どの仕事もですが。

 

子どもの数も年々大幅に減少していますし、今の超ブラックな教員の待遇もおそらく少しずつではあるけども、是正されていくのではないかと思います。

 

でないと、なり手不足はますます深刻化していって、いよいよ学校自体、運営の危機に陥ってしまいますからね。

 

多少の是正があれば、教員不足もマシにはなり、講師の募集枠も段々と減ってくるのではないでしょうか。

団塊世代の大量退職もぼちぼち落ち着いてくるでしょうし。

 

ですので、教員免許を持っていれば安泰とはいえず、教員以外の働き口も頭に入れておく必要はあるのではないかと思います。

 

私は、現役の時に、公認心理師の資格を取り、カウンセラーや心理師としてのセカンドキャリアを歩めるよう準備してきました。

 

現在は、福祉事業の経営者として活動できるよう、準備を進めているところです。

 

皆さんは教師を退職後、どのようなキャリアを考えていますか?

いろいろな働き口があるかと思いますが、私は放課後等デイサービスで働くこともとても良い選択だと思います。

放課後等デイで働く良さとは

教員を辞めて、放課後等デイサービスを開業しようと思ったきっかけは、一つだけではなくいろいろと条件が重なったためです。

その中の一つとして、時間的余裕が確保できる点があります。

 

教員として、担任や特別支援担当として働いてきた時には、朝8時10分には子どもが学校の廊下にいて、そこから15時半、16時までみっちり子どもたちと関わり続けます。

 

授業をしたり、トラブルの話を聞いたり、気分が乗らない子をなだめたり。

給食をゆっくり食べる時間もなく、あっという間に一日が過ぎていきます。

 

そして、放課後には会議や学年の打ち合わせ、公務分掌などをしていたら、もう17時です。

そこから、当たり前のように残業が始まり、大急ぎで明日の活動の確認や授業の準備をするわけです。

 

当然、子ども一人一人にあった、丁寧な準備ができるはずもなく、妥協の上に支援が成り立ってしまっているような状態が日常化されていきます。

 

時間的余裕のない毎日の中で、特別支援学級に抽出する児童への、特別な配慮、支援て何なんだろう・・・と葛藤することも多くありました。

 

時には、これが現実・・・と妥協して何も感じないよう自分に言い聞かせていたときもありました。

時間の余裕が比にならない

それに比べて、放課後等デイサービスでの仕事は、時間的余裕が、小学校のそれとは比較にならないくらいあります。

 

子どもがくるのは、早くても14時30分からで、子どもとの活動時間は2~3時間程度です。

長年、教員をやってきた者からしたら考えられない環境です。

 

どれだけ準備に時間が費やせるのか!!

どれだけ密に子どもと関わり、能力を伸ばす支援ができるのかー!!!

 

時間的、気持ち的余裕が全然違ってきます。

一人一人に密に関われる

時間的余裕があるということは、それだけ、子どもにあった支援の方法を学んだり、教材を準備したりできるということです。

 

本来、学校で働く教員に必要な要素であるはずが、増えすぎた仕事のために、本来取り組むべきことがおざなりになっています。

 

教員になろうと思う人は、元々、楽とか儲かるとかではなく、子どもの成長が見たいとか、一緒に楽しく過ごしたいという動機で教員試験を受けた人が多いのではないのでしょうか。

 

学校現場を離れて、その夢が叶うという、皮肉なことではありますが、本来望んでいた環境に身を置けるというのはとても恵まれていると思います。

親御さんのプレッシャーからの解放

教員でをされていた方なら分かるともいますが、親御さんとの関係性には心底神経をすり減らすと思います。

 

特に担任をしていれば、子ども伝えでの学校でのトラブルをきっかけに、親御さんから苦情の電話が入ることもあります。

 

その度にメンタルとやる気を削がれていってしまいますよね。

支援担当をしていて感じたのは、放課後等デイサービスに対しては、親御さんはそれほどガツガツいかないということです。

 

それは、子どもに合わないと感じたり、施設が良くないと判断すれば、それ以降行かないという選択をすればよいだけのことだからだと思います。

ですが、公立の学校は市民の税金で成り立っており、公務員なら何を言っても許されると思われている親御さんも少なからずいますから、

どうしても、教員への風当たりは強いものになってしまいがちです。

 

それに比べると、放課後等デイサービスの職員は、直接的な理不尽なクレームは受けることが少ないと思います。

そういったストレスから解放され、子どもの成長を感じながら仕事をできる環境は、教師では味わえないのかもしれません。

 

ということで、教員退職後の新しい働き口になりうるだろう「放課後等デイサービス」について書きました。

放課後等デイサービスで働くには、無資格で働くこともできますが、教員であれば行政からの加算がとれるので、給与が無資格よりも高くなります。

 

また、数年間の実務経験があれば、研修を受けて、児童発達支援管理責任者になることもできます。

事業所を開業するには、児童発達支援管理責任者の配置が必須なのにもかかわらず、全国的に少ないため、求人では給与が30ー35万円と高騰しています。

 

ですので、セカンドキャリアとして、このような資格を取って放課後等デイサービスで働くことも、あらたな生きがいを感じられるチャンスになるのではないでしょうか。