12/22「マインドフルネス体験」開催レポート

2016年12月22日(木)、『ハレタル』では今話題の「マインドフルネス」を体験するイベントを開催しました。

会場は、日本中の名産品や逸品が立ち並ぶ浅草の新スポット「まるごとにっぽん」内の「M/N cafe」。今回は託児付きランチサービスを提供する「ここるく」との共同開催で、子連れのお母さんも多く参加されました。

まるごとにっぽんの中にあるおしゃれなカフェ「M/N cafe」

まるごとにっぽんの中にあるおしゃれなカフェ「M/N cafe」

「マインドフルネス」とは、瞑想をベースに生まれた“心のエクササイズ”。不安やストレスに負けない心の持ち方が身に着いたり、本来の能力や集中力を最大限引き出せたりといった効果があるとされ、世界中で注目されています。瞑想というと「難しそう」「宗教的」というイメージがありますが、マインドフルネスには宗教性はなく、その効果に関する科学的データも数多く報告されています。

今回、講師にお迎えしたのは、会社勤務の夫と3人のお子さんを育てながら埼玉県三郷市の高応寺で僧侶を務める酒井菜法さん。

日蓮宗高応寺の住職・酒井菜法さん

3人のお子さんを育てるお母さんでもある僧侶の酒井菜法さん

酒井さんは僧侶として活動するかたわら、お寺で親子ヨガやベビーマッサージを指導するなど、さまざまな地域支援活動を行っています。マインドフルネスとの出会いは6年前、米国のクリニックで採用されていた手法が日ごろのお寺での活動と通じるものがあると気づいたことから取り入れたそうです。

イベントでは、開始早々酒井さんから「まずは瞑想してみてください」と言われ、参加者はいきなり5分間の瞑想を行うことに。会場では、酒井さんの合図で参加者全員が背筋を伸ばし、静かな5分間を過ごしました。

参加者にとっては長い5分間だったようです。静かに瞑想していても、頭の中では「まだかな」「早く終わらないかな」「この後はどうしよう」などさまざまなことを考えてしまいます。酒井さんによれば、これが「雑念」とのこと。

瞑想中に雑念が浮かんでいることに気づいたら、その考えごとをひとまず脇に置くこと。頭の中が「瞑想」から「考えごと」にシフトしそうになるのを留めて、「今は瞑想する時間だ」と再び自分の呼吸に集中する――この“気づき”の瞑想をマインドフルネスというのだそうです。

多くの人は普段「雑念」に邪魔されがちです。たとえば子どもと一緒に遊んでいるのに夕食の献立のことを考えてしまったりします。目の前にことに集中せずに考えがあちらこちらに飛ぶと、1日中何かの「雑念」に追われているように感じ、それがストレスになるのです。

マインドフルネスによって、まず「別のことを考えていた」自分に気づき、そして「今は子どもと遊ぶ時間。一緒に楽しもう」「今は家事の時間、早く家事を終わらせよう」と“今”の気持ちや状態に集中できるようになれば、“どっちつかず”のストレスを減らすことができるとのことです。

イベントでは、瞑想中に赤ちゃんが泣き出して退席するお母さんもいましたが、家事や育児の合間、お風呂や電車に乗っているときなどいつでもどこでも行えるのがマインドフルネスの魅力の一つ。酒井さんからは「やり方を覚えて帰って、ちょっとした時間に瞑想してみて。瞑想が難しければまずは深い呼吸から」と、日常での実践方法についてもアドバイスがありました。

マインドフルネスを行ったからといって、性格がガラッと変わるわけではありません。日々瞑想をしている酒井さん自身、家事をしながら考えごとをしていて子どもが呼んでいるのに気づかなかったり、反抗期に入った長男を怒鳴ってしまったりすることもあるそうです。

それでも「マインドフルネスもダイエットと同じで、変わりたいのなら自分でトレーニングするしかありません」と酒井さん。「続けていくうちに心が豊かになって幸せになり、それが周りの人の幸せにもつながっていきます」と締めくくりました。

一粒のレーズンに集中するという瞑想も体験しました

一粒のレーズンに集中するという瞑想体験も行いました

瞑想体験の後は、ランチを楽しみながら、テーブルごとに感想を話し合いました。「新しい気づきのヒントをもらえた」「子どもがいても取り入れられることがわかった」「今までどこか自己犠牲の気持ちがあった。自分をおきざりにしていたからつらかったのかなと気づいた」といったさまざまな感想が挙がり、うなずく参加者も多く見られました。

日本各地の名産品を取り入れた野菜たっぷりのランチをいただきました

日本各地の名産品を取り入れた野菜たっぷりのランチをいただきました

また「子どもでもできるマインドフルネスを教えてほしい」という質問が出ると、酒井さんからは「まずは背筋をまっすぐ伸ばすところから始めてはどうか。所作がきれいになるし、集中力が高まる。『背筋を伸ばそう』と一緒に言うと楽しくできるかも」との提案がありました。

今回のイベントは、テーブルのすぐ後ろにはここるくの保育スタッフが控え、お子さんたちが遊んだり横になって過ごせるような広いスペースが用意されました。

子どもたちはここるくの保育スタッフが見守りました

子どもたちはここるくの保育スタッフが見守りました

「すぐそこにいるからね」と声をかけると安心して遊びはじめるお子さんの姿があったり、反対に、イベント途中にお母さんが後ろのお子さんを振り返る光景も見られるなど、お子さんの近くでありながらイベントに参加したり、ほかの方との会話を楽しむ時間を満喫されている様子がうかがえました。(文:大友弥生)

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